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zoom RSS 宮下奈都『スコーレNo.4』

<<   作成日時 : 2011/05/01 16:35   >>

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昨年、たまたま手にとって当たりだと思った本がありました。

『よろこびの歌』。著者は宮下奈都さん。

彼女の作品としては、今回読んだ『スコーレNo.4』のほうが早く世に出ているようですが、前回の手応えがあったからこそ期待して読めた気がします。


スコーレNo.4 (光文社文庫)
光文社
宮下 奈都

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劇的な展開を求める人には不向きな作品です。

ごく普通の女の子が、ごく普通の生活を送りながら成長していく物語。

読み終わると、晴れやかで温かい気持ちになります。

ツイッターで話題になったらしく、私が買った文庫の帯には「Twitter発ベストセラー」「立ち止まったり、迷ったりしていた、いつかの自分に読ませたい。」とありました。

ごく普通に生きてきた私には、昔のことを思い出してチクッと胸が痛むような、そんな感じがありました。

自分のいいところに気づかないで、他の人との違いにばかり目がいってしまい、自分にないものを持つ相手がまぶしく見えてしまうことや、自分の存在など取るに足りないものなのだという傷つきたくないがために諦めてしまうこと。

読んでいて、「ああ、麻子(主人公)は自分と同じなんだな」って思ってしまうところがいくつもありました。

不器用な生き方、そんな感じがしたなぁ、すごく。


この本を読んでいて、私の好きな小田さんの曲が浮かんでくることがありました。

小田さんの歌に、よく「誰かが君を見ている」的な歌詞が出てくるんだけれど、(めざましテレビのテーマ曲だった「今日も どこかで」とか)、この作品中にも麻子をちゃんと見ていてくれる人がいて。

従兄弟の愼、靴屋の同僚の中村さんや会社の茅野さん。

麻子の背中をポンと押してくれる人たち。ありのままの麻子の良さを認めて励ましてくれる人たち。

そんな人と関わりながら、自分の良さを認め、少しずつ自信を持って生きられるようになっていく。

その人にとってのターニングポイントは、当然だけど日常の中にあるってことを改めて思った。


ここ、いいなって思ったところがいくつかあります。

No.1の、中1の麻子が恋に落ちるところ。

No.3の、高齢出産した麻子の叔母のセリフ。

No.4の、イタリア出張のときの茅野さんとのやりとり。

たぶん、今の私だからこの場面がツボだったんだと思いますが(笑)


小説を読む醍醐味は、自分の人生ではない作品世界を生きることにあると思います。

いろんな作品世界があるけれど、この本のように、自分のとなりで繰り広げられているような、そんな感じがするものも悪くないなと思いました。


宮下さんの作品、また読んでみよう。

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