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zoom RSS NHK・BS時代劇「テンペスト」最終回感想

<<   作成日時 : 2011/09/20 23:22   >>

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最終回、「永遠の太陽」

まずはストーリーを追いながら…。

前回のラストで浅倉雅博(谷原章介)と抱き合う寧温(仲間由紀恵)を見てしまった尚泰王(染谷将太)でしたが、このことは自分の胸の内に納めていたようですね。


薩摩に帰る雅博を見送った寧温は、沈んだ顔で王宮に戻ったのですが、そこには更に追い打ちをかけるような出来事が待っていました。

  孫寧温、左遷。

事情が分からない寧温は、尚泰王への面会を求めますが、王は面会を拒否。

真鶴に戻って理由を聞こうとしますが、真鶴にも会ってはくれませんでした。

途方に暮れる真鶴に、真美那(上原多香子)は自分が王に孫親方の左遷を申し入れたと告げます。

こんな大事な時期に、と真美那を非難する真鶴。

しかし、真美那は毅然とした態度で真鶴を窘めました。

「寧温がいれば、解決できると思ってるの?」
「あなたの欠点は、外側ばかり見て、内側の大事なことをすぐに捨てることよ!」


王の子を宿した今、真鶴が大事にしなければならないのはお腹の子と自分自身。

真美那が懐妊したとき、「(懐妊は)国土の意志だ」と言った真鶴は、そっくりそのまま真美那に返され、黙って従うしかありませんでした。


王府では、宜野湾親方や朝薫(塚本高史)ら清国派の巻き返しが始まり、玉陵の墓守となっていた嗣勇(金子昇)は、聞得大君(高岡早紀)と父・孫嗣志(奥田瑛二)の亡霊にさいなまれ、精神的に追い詰められていきました。

そんな状況も知らず、産気づいた真鶴は嵐の夜に男の子を出産します。

真鶴が生まれたときと同じ、空に龍がうごめく嵐の夜に。


世継ぎの君のお披露目の宴が催され、幸せに包まれた王宮ですが、嗣勇の爆弾発言によって修羅場と化します。

「そこにいるのは孫寧温だ!」「薩摩の侍と相思相愛の仲だ!」
「薩摩の子を産んだのかもしれないんだ!」


信じられない兄の裏切り。

尚泰王は動揺も見せず、静かに真鶴に問います。

「まことか?」

王が知りたかったのは王子のことではなく、「相思相愛の仲だったのか」ということでした。

あの日抱き合う2人を見て以来、王は誰にも言えず、ましてや真鶴に確かめることもできずに苦しんでいたのでしょう。

真鶴の心が欲しいと思っていた尚泰王。

しかし、真鶴はそれには応えてくれなかった。

真鶴の心は浅倉に捧げられていたのか?

彼の心の中にあった疑念が、今ここで明らかにされるのです。

真鶴、分かってるよね?本当のこと言っちゃダメだよ!

…しかし、真鶴は相思相愛の仲であったことを認めてしまいました。

王子の命だけは助けて欲しいと懇願しますが、ショックを受けた尚泰王はとりあわず、詮議にかけて真鶴の処遇を決することにしました。


どうしてあのとき、真鶴は嘘でもいいから否定しなかったんだろう?

王のためにも否定して欲しかった。王を安心させてあげて欲しかった。

そんなふうに思っていたら、朝薫が真鶴の思いを代弁するんですよね。

正義だと信じたから、ありのままに答えたのだと。

嘘をつくことは、王を裏切ることになると思ったからだと。


しかし、尚泰王が真鶴に求めたのは「正義」ではなかったんですよね。

「余は、あのとき、偽りを望んだのだ…」

尚泰王の深い悲しみが、この言葉ににじみ出ていました。


真鶴は久米島に一世流刑と決まり、そのことが告げられます。

命に代えても守りたい王子はどうなるのか?真鶴は気が気ではありません。

絶望にうちひしがれている彼女の元へ、1人の役人がやって来ます。

それはなんと真美那!寧温の服を着て、料理の下に王子を隠して連れてきたのでした。

思戸(二階堂ふみ)の協力を得、御内原が火事になったその混乱に乗じて、真鶴は王子と共に王宮から脱出します。

真鶴が逃げ込んだ先にはおばぁ(平良とみ)がおり、そこで真鶴は王子に全てを託し、自分の持てる全てを授けると決心したのでした。



15年後。

1人の少年が、科試の再科を受けるために王宮にやって来ました。

名は孫明。尚泰王と真鶴の間に生まれた、王家の血を引く少年でした。

明は母親と同じく評定所筆者となり、5年後、琉球王国滅亡の際には、父である尚泰王に意見を求められるほど信頼される役人になっていました。

それは、表十五人衆に上がったときの寧温と尚育王を見ているようでした。



琉球王国が滅び、無人となった首里城に現れた真鶴と明。

明を玉座に座らせた真鶴は寧温となって現れ、第三尚氏王朝国王、尚明王の即位を宣言します。

そこに現れたのが元・聞得大君の真牛。真牛は2人のやっていることは茶番だとなじりますが、寧温は尚明王の聞得大君となってほしいと言って馬天ノロの勾玉を手渡し、同意した真牛は託宣を下します。


暮れゆく夕陽の中、首里城を見下ろし佇む真鶴と明の前に、懐かしい人物が歩み寄ります。

それは、浅倉雅博。

髪型を変え、洋服に身を包んだ彼が、昔と変わらぬ優しい眼差しで真鶴を見つめます。

2人の口をついて出てきたのは、あの琉歌。

初めて出会った日に、雅博が真鶴に贈ったあの歌。

「はじめまして」

これから2人の新しい人生が始まろうとしていました…。





ああ、これで終わってしまったのね(‥、)

ドラマオリジナルのストーリーもとってもよくて、時代に翻弄された2人が、やっと同じ人生を歩み始めるというところで終わりました。

ハッピーエンドの結末は原作と同じです。シチュエーションは違うけど。

ただ、ちょっと端折りすぎてるかなと思うところもあるのは否めないかも。

たとえば、首里城で玉座に座った明の前に、寧温となった真鶴が現れるところとか。

明はあんまり驚いてなかったようにも思ったのですが、明があれだけの知識を身に付けるためには寧温が教えていたはずで、驚かなかったということは、明は「真鶴=寧温」ということを知っていることになるんですよね。

そこは、「15年後」って一言で片付けられちゃったので(笑)、明は真鶴の過去を知っていたという前提で見ることになるんですよね。ま、それはそれでつじつまが合ってればいいんでしょうが。

この真鶴の子育てのところも結構面白くはあったんですけど。ドラマに組み込んだら退屈だったかな。

駆け足でラストまで持って行った、という気持ちが残ったのが少し残念。


そうは言いながら、最終回の落としどころの難しさってあると思うんですよね。

過去の高視聴率ドラマをみても、最終回もうまくまとまって感動した!っていうのが案外少なかったりするんじゃないかと。

ここ数年のドラマで私がずっこけた最終回No.1は、「ラスト・フレンズ」かな。それはないでしょう…って感じだった。途中まであんなに盛り上がっていたのに。

締めの難しさってことからすれば、今回の「テンペスト」は良かったと思います!

それでも敢えて言わせていただければ…、最後の雅博と真鶴は抱擁する2人で終わって欲しかったf(^ー^;

だってさぁ!ずーーーーっと時代に翻弄されて、20年後にようやく想いが実るんですよ?

仲間さんが若いからわかんないけど、もう真鶴もいい年をしたご婦人なんですよ。

熱い抱擁とは言わないけれど、優しく抱き寄せるくらいの演出はなかったのかな。

あのラストシーンは綺麗にまとまっているけど、ね。

原作の2人はもっと情熱的でしたぞ(笑)



何だか、褒めてるんだかけなしてるんだか分からなくなってきましたが(笑)、良かったと思っていますよ、私。

時代劇って枠になってるけど、ファンタジーでもあり、ラブロマンスでもあり、時代物でもありましたね。

私は面白かったです。原作ファンにも十分楽しめました。

脚本もさることながら、役者さんたちがピタッとはまっていましたね。

仲間由紀恵さん。今回のドラマでファンになりました。「トリック」「ごくせん」は見ていたけれどそれ以外はしらなかったので、この人のオーラの凄さを初めて知った気がしています。真鶴は美しく、寧温は凛々しく、本当に華がある人だなって思いました!(演技力はまだ「?」だけど、惹きつけるオーラはホントにすごい)

谷原章介さん。骨太な浅倉雅博、格好良かったです!

高岡早紀さん。聞得大君、大好きでした!「ぬぅわんじゃこりゃあ!!」は名演技でした(笑)

GACKTさん。あのべん髪と清国の服が似合いすぎでした。

塚本高史さん。朝薫にどうかな?って思ったけど、すぐにはまりました。よかったです。

いやぁ、ホントに面白かった!!

皆さん、お疲れ様でした!




「テンペスト」全話の感想はこちらです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。感想第一回から読ませて頂きました。
今私は地上波で「テンペスト」を見ていますが、聞得大君が王宮を追われ、遊女に売られた時点で「こんな馬鹿なことってあり!?」とあきれてしまい、見るのを辞めてしまったんです。でも、今、あなた様の感想を拝読して、最後まで観ようと思いました。
結構孫寧温クンこと真鶴ちゃんは、厳しい人生を悩みながら歩むんですね。知らなかった・・・・。
このブログの感想を読まなければ、「テンペスト」見ずに終わっていたと思います。
貴重な感想、拝読させて頂きありがとうございました。
まりあ
2012/04/20 03:21
まりあさん、初めまして。ご来訪ありがとうございます。
まりあさんがおっしゃるように、荒唐無稽というか、ありえないでしょ!!って突っ込みたくなるところもありますよね。そこを受け容れられなかったら、きっと視聴を止めてしまいたくなると思います。「これはファンタジーでもあるんだ」って思ってしまえば、なんとか乗り越えられると思います。運命に翻弄される真鶴に感情移入できると、とっても面白くなりますよ。
私は劇場版テンペストがどんなものだったのかが気になります。観に行かなかったんですが、どうだったんでしょう?

まりあさんの視聴感想もお聞きしたいです(^_^)
コメントありがとうございました!
sun
2012/04/20 23:35
昨年BSで放送をやりだしたことは知っていましたが、
BSを見られる環境になかったため、引っ越して入るようになったら
今度は地上波で放送。3月ごろ、かたせ梨乃さん
(大勢戸部)がひるブラで登場、
ちょうど一年前撮影してたのを
懐かしがっていたので地上波放送を知りました。
顔は冷静を装い、私の頭はカチャーシー状態(笑)

NHKがああいう「宝塚+昼のドラマ」チックな
勢いのあるものを作るとはまさか
思っていなかったので、見ていて
おもしろいです。時代や舞台は違いますが、
先月までやっていた朝の連続テレビ小説
「カーネーション」と似たところがあって、
最近私はこういう「勢い」がドラマには
あってほしいと思ってたのかなと。

ここ数日、文庫本にしろ単行本にしろ、買おうか借りようかどうしようか悩んでいました。
借りようと自分の住む近くの図書館に検索をかけたら
全部貸出中。隣の市町も同じ。
なので、近所の本屋さんで見つけて立ち読みして
決めました。ネットの古本屋さんで探そうと(笑)。
私のやることもテンペストじゃないけどむちゃくちゃですよね。
でも、久しぶりです。ドラマに入れ込むことなんて
この15年近くなかったですし。

個人的には、真鶴(孫寧温)と思考回路が似ている
(かつてはああいう方のことを、怪力な女性とまとめて「男女」と読んでいましたよね。逆に今でいうオネェ達は
「女男」でしたし。)ので、なんだか男女の思考回路で振り回される
感覚が自分を見ているようで苦笑いしながら見ています。
(私は頭があそこまで切れませんから、試験突破とか
そういう話はだめですけどね^^;)

個人的には近い将来宝塚でやるといいネタかもと
思ってしまいました。勝手な妄想をしながら
いい感想を拝見しました。
ありがとうございました。
タッチー
2012/04/25 08:23
タッチーさん、はじめまして。ご来訪ありがとうございます。
カチャーシー状態、わかります(笑)おもしろいですよね、このドラマ。真鶴に感情移入して、いつバレるかハラハラドキドキしながら、運命に翻弄される真鶴にせつなさを感じながら観てました。タッチーさんは真鶴に似たところがおありなんですね。また様々な思いが去来されてるんじゃないかと思います。私はこうした男女の間で揺れている主人公の話が好きです。
今夜は第3回、雅博に女性であることを知られてしまいます。何だかホッとしつつも、すべてを委ねられない真鶴にまたせつなさを感じてしまいます。
原作は長編なので、お金がかかりますよね(^^;)古本でも読んでいただけたら、私も何だか嬉しいです。ドラマも原作も楽しみましょう(^-^)
コメントありがとうございました!
sun
2012/04/26 21:21

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